2022年10月に開催した第11次 米子映画事変の目玉企画として製作した「米子城再現ジオラマ」の展示場所を募集します。
(「募集要項」は、このページの下のほうにあります。)
米子城は、戦国時代末期に吉川 広家(きっかわ ひろいえ)が湊山に築城したのが近世城郭としての始まりといわれ、関ヶ原の戦い後に入った中村忠一が四重五階の天守を建てて完成に至ったと伝えられています。
明治維新後に城は解体され現在は石垣を残すのみですが、近年は発掘調査も行われ新たな発見もあり注目を集めています。
米子城の真の特徴である、海に臨む山城の構造がわかる大型ジオラマは存在していませんでした。そこで、在りし日の米子城を模型で実感出来るように、第11次 米子映画事変の企画として「米子城再現ジオラマ」を昨年2022年に製作しました。
五重の大天守、四重の小天守はもちろん、二の丸、三の丸、各櫓と門、登り石垣、堅堀、内堀、水軍の港まで約1/400スケール(約180×180cm)で再現。360度自由な角度から俯瞰的に見ることができ、時間を超えて400年前の世界に入り込む事が出来るジオラマです。
ジオラマの製作は、米子市在住のベテランモデラー・大上敦志(おおがみ あつし)さんに依頼しました。大上さんは少ない資料の中で、海に臨む山城の構造がわかる大型ジオラマを作られました。
また、製作資金調達にはCAMPFIRE でのクラウドファンディングを活用し、目標金額の95%のご支援をいただきました。
〇これまでの米子城の模型は、主に湊山の天守のみのものばかりでしたが、このジオラマでは隣の飯山も含めて内堀や水軍の港までの範囲を再現しています。
〇当時の絵図には、現在ボクシングジムがある付近に桟橋が描かれていて、そういった現存しない細かいところも再現しています。
〇現在の9号線を隔てた飯山に築かれた「采女丸」も資料を元に再現。
また、山の形状や地形などは、当時の絵図だけでなく現在の地形や跡なども参考にして再現を試みています。
〇近年の調査で確認されて話題になった、内膳丸の御門から遠見櫓北東隅部にかけての「登り石垣」(吉川広家が築いたとされる山に沿った石垣)も再現。
〇米子の街は、米子城とともに作られたといっても過言ではありません。そして街の発展の歴史には多くの「物語」が生まれます。このジオラマを通じて、米子のルーツや物語を感じ取っていただきたいと思います。
〇二の丸、三の丸も絵図や資料も元に可能な限り再現。現在、テニスコートや駐車場となっている付近のかつての姿を感じ取れます。
〇このジオラマは、今後も米子城を語る上で欠かせないものとして残し、活用していきたいと考えています。米子城の魅力を多くの人に知ってもらい、またそれにまつわる「物語」を伝えていくためのジオラマ展示場所を、広く公募いたします。
〇募集内容
「米子城再現ジオラマ」を常設していただける場所の募集。
ジオラマの大きさは、180×180cm。だいたい畳2畳ほどです。
公共施設か民間企業かは問いませんが、米子市の方だけでなく観光客や多くの方に見ていただけるところを望みます。
〇募集期間
2023年2月1日~4月15日
〇申込方法
別紙「申込書」にご記入の上、
メール(info@yonago-eiga.com)
または、FAX(0859-21-3035)にてお申込みください。
申込書ダウンロード(右クリックでダウンロードしてください)
ファイルのダウンロード、編集などが難しい場合、以下の項目を記載して上記までメールかFAXをいただく形でも結構です。
●企業・団体名
●ご担当者名
●電話番号
●メールアドレス
●展示予定場所
●その他、ご希望やご要望などあれば
〇結果のお知らせ
申込締切後、事務局にて審議を行った上、展示場所を決定します。
なお、決定前に場所や条件などの確認のため、ご連絡させていただく場合があります。
〇その他
・展示に必要な備品(台座やパーティションなど)はご用意ください。
・設置後に破損などで修理が必要になった場合は修理費をいただきます。金額は、程度によって異なりますが、事前に概算を提示します。
・展示期間については、基本は3年間。それ以外の場合は、相談という形にさせていただきます。
・「米子城再現ジオラマ」は3月4日(土)~4月9日(日)の期間、山陰歴史館の企画内で展示します。実際に現物を見る機会ですので、是非足を運んでいただければと思います。(詳細下記)
◆令和4年度米子市立山陰歴史館企画展
「見る 観る 魅せる!米子城展 -見て、体験して楽しむ米子城の魅力-」
会期:2023年3月4日(土)~4月9日(日)[毎週火曜日休館 ※ただし3月21日(火・祝)は開館]
主催:米子市、米子市教育委員会、(一財)米子市文化財団[米子市立山陰歴史館]
会場:米子市立山陰歴史館第1展示室
開館時間:午前9時半~午後6時(最終入館は午後5時半まで)
観覧料:無料
主な出品資料:米子城寫眞人岡雄一撮影米子城写真、歴史資料(米子城絵図、出土遺物など)、ビジュアル資料(屏風、ジオラマ、天守模型など)、米子城VR紹介パネルなど
〇ジオラマについての問い合わせ先
米子映画事変実行委員会
TEL:0859-21-5281
FAX:0859-21-3035
MAIL:info@yonago-eiga.com
鳥取県米子市東倉吉町54-3(2F)
米子ガイナックス内
担当:中村